ジプシーの謎
ヨーロッパからの見方を中心としたジプシー(ロマ)の本。
日本では流浪の民ということは知られていても遠い異国の存在。
ヨーロッパでは迫害の対象であり、スリや盗みなどのマイナスな存在とともに、
結婚式や祝い事、酒場に欠かせない優れた音楽やダンス、パフォーマンスに占いや、専門職、
そして異国情緒の興味の対象でもあるジプシー 。
最初は15世紀にヨーロッパに姿を現したそう
最初は神聖ローマ帝国や君主の保護状を携えて巡礼を名目に現れた。
貴族に重用されたり、軍に入ったり、良い馬を提供したり、
農家の季節労働を手伝ったり、ジプシーの存在は必要だった。
だが、近代になり、それぞれの国が今まで以上に自国の領土や権利をハッキリさせるようになり、
また、戦争中国境を超えて移動する存在のジプシー は疎まれるようになっていった。
ヨーロッパ各地ではジプシー の定住生活が進められたが、その定住先の環境が良くなかったり、
ジプシーたちが自分の誇りを持って移動生活を選んだものも多かった為、そんなにスムーズにはいかなかった。
移動のジプシー たちを把握しようともしたが、国境を超えて移動するため、それもそこまで上手くはいかなかった。
そしてナチスドイツの民族浄化に伴い、ユダヤ人と共に迫害の対象となったジプシー 。
他のヨーロッパからもナチスドイツほどではないにしろ、迫害の対象ともなった。
この本は2002発売なので、今のジプシー のことももっと知りたいなと思ったが、
ヨーロッパにおけるジプシー を端的に捉えるには写真や絵も多くて良い本📚
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ラムチョドロームやアンダーグラウンドもっかい観たい
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